※10　モンゴル帝国（1206〜71）：モンゴル高原を中心に、チンギス
=ハン（太祖：位1206〜27）が建国した帝国。最盛期には、東は日本
海から西は黒海に至る広大な領域を支配した。フビライがハン位に
つき国号を中国風の元と改めると、オゴタイ=ハン国（1225頃〜1310）、
チャガタイ=ハン国（1227〜14世紀後半）、キプチャク=ハン国（1243〜
1502）、イル=ハン国（1258〜1353）の四ハン国は元から分離した。
元と四ハン国は、相互に抗争することはあったが、モンゴル帝国とし
ての緩やかな統合は保たれ、水陸両路による東西交通も活発に行
われたたため、プラノ=カルピニをはじめとする修道士やマルコ=ポー
ロといった旅行者の活動が活発化した。


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