※9 女真族:満州東部を原住地とし、狩猟・牧畜を主な生業とした ツングース系民族。熟女真と生女真に分かれていたが、12世紀初 頭、生女真の完顔部から阿骨打アクダ(金の太祖:位1115〜23)が現れ るに及んで全女真を統合し金(1115〜1234)を建国、やがて北宋 を滅ぼして華北を支配した。中国的な国家体制を樹立して南宋を 圧迫し、毎年貢物を贈らせるなど強盛を誇ったが、モンゴルに滅ぼ された。明代にはその支配に服し、建州女真・海西女真・野人女真 に分かれるが、16世紀末に建州女真部のヌルハチ(清の太祖:位 1616〜26)が諸部を併せ、さらに女真族の統一国家である後金を 建てた。この頃、ヌルハチは自己の民族名を満州族と改名した。 満州(マンジュ)という名の由来については諸説あるが、当時この 地方に文殊菩薩信仰が広がっており、文殊の音が変化したものと する説が有力である。さらにヌルハチは、サルホ(遼寧省)の戦い で明の遠征軍を大敗させ、中国東北部の支配を確立させた。二代 太宗(ホンタイジ:位1626〜43)の時代には、国号を清とした。 −窓を閉じてお戻り下さい−




copyright © 2009 尾木流水
このサイト内にあるすべての文章・画像の複製を禁ず。
inserted by FC2 system