※7 朱熹(1130〜1200):宋学(宋代に成立した宇宙の根本原理 や人間の本性を探求する新儒学)を大成した南宋の大儒学者。 一般に朱子の名で知られる。形而下の気に対して形而上の理を立 て、両者の関係を明確にし、理気によって一貫した理論体系を確立 した(理気二元論)。これを道徳原理に応用して、性即理(人欲を去っ て天理と合一すること)の修養を説き、その学問的方法論として格物 致知(物事の理を窮めることで正しい認識に到達する)を唱え、典拠 として従来の五経に代えて四書を置いた。欧陽脩・司馬光ら歴史学 派の大義名分論なども継承し、君臣父子の道徳を絶対視して、宋以 降の専制君主制を理論的に支えた。この思想体系(朱子学)は、 以後清代まで官学に採用され、中国のみならず周辺諸国の国家理念 を基礎づけた。 −窓を閉じてお戻り下さい−




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